2012年7月28日土曜日

42歳からの子育て・・・11カ月と29日(初めての高熱との闘い)

<父が手塩にかけて育てたオクラをパクリ>


今日は生後11カ月の最後の一日。
この1カ月はまさに、闘いの日々でありました。

「熱が治まって元気になったらブログを書こうかな!」と、ずっと思い続け、約1カ月。
治ったと思いきや、また発熱、新しい風邪。そしてまた治ったと思ったら、また新しい風邪・・・と
赤ん坊より先に、母親の私が看病疲れで倒れるーっ!・・・過酷な日々が続いておりました。

初めての40度の高熱、初めての発疹、初めてのレントゲン&血液検査、初めての点滴・・・。

1歳の誕生日を目前にした、約1カ月の闘病生活、長いけど、振り返って反省しようと思う。
こんなにまじめに赤ん坊の風邪日記を記すことは、もう今後は二度としないだろうから。


6月27日(水)
昼ごろに、39.1度。山口クリニックに行く。単なる風邪。喉が赤い。
まだまだ元気。痰をきる薬だけ処方され、帰宅。

6月28日(木)
平熱に戻る。あれ、すぐ治ったねーなどと思い、赤ちゃん仲間と、薬師池公園にお散歩。元気に動きまわっていた。が、途中から、顔と上半身にポツポツと発疹。これって、突発性発疹かしら? 首をかしげつつ、帰宅。

6月29日(金)午前中、山口クリニックへ。「うーん、突発性発疹じゃあないなあ。発疹が出る
他のウイルスだね!移らないから保育園にもいっていいよ!」との診断。

しかし、保育園にいくと、38度まで熱が上がってしまい、やむなく帰宅。
その後、39.5度まで熱があがり、「あら、ついに来たかな。高熱の洗礼が・・・」などと思いつつ、念のため2度目の山口クリニック。明日から週末だから、と抗生物質、解熱剤も追加。


帰宅後、頭の後ろを冷やしながら、なかなか眠れないので、ずっと抱っこ。

翌日には40度を超え、夕方には、全身がカッカカッカ燃えるように熱くなり、40.9度まで上がった。


赤ちゃん高熱を出して、さまざまなウイルスを退治しようと頑張っているので熱が出ることは健全な症状、、、とは聞いていたものの、41度近くなったデジタル体温計の数値に、さすがに、夫もわたしも、焦ってきた。よほどのことがない限りは使いたくない、と常々思っていた、解熱剤にも、一瞬手が伸びそうに。
しかし、その頃は思ったよりは食欲もあり、きちんと眠れていたので、冷静に判断をし、
痰をきる薬だけを飲み、静養。2日後には熱は下がりましたのですが。

、、、が、その熱が下がった1日後に、またもや、38度超え。

7/2(月)朝から38度もあるってことは、また午後から高熱になるのでは・・・、と不安になり、
セカンドオピニオンを求めるべく、吉祥寺の真弓小児科へ。夫のイチロウも同行してくれた。

真弓先生曰く、「熱が下がっている方が問題。まだウイルスを退治している最中なのに、下がってしまってるから治りが遅くなっているですよ。高い熱は心配いりません。機嫌、元気、食欲、快眠、快便の5つのポイントはどうですか?」

食欲は少し前より下がってます、と伝え、咳により奪われている、水分とミネラルを補給する栄養剤(点滴と同じような成分)と、どうしても咳がつらい時に飲むための咳止め(よく眠れるように)を処方してもらう。

その後、7/3(火)に再び40度の熱。しかし、夕方には元気が出てきて、熱が下がった。

・・・後から振り返ると、このあたりの判断が、1つ目の間違いだった。

夜には平熱になり、よく朝もそのまま36度台で、元気になった・・・か?のように見えた。
そこで、「やったー!」、とわたくし、未熟な母は安堵し、喜び、一時保育に連れていく。

反省点1)・・・前日に高熱がある場合は、翌日24時間(丸1日)は自宅静養すべし。
丸1日平熱で治まったら、その風邪は治ったと考えてよい、と後日の診療で教わる。         朝おきたら平熱でも、油断してはいけない。  

そして、翌日7/5(木)も元気そうだったので(多少、咳は残っていた)、
町田市の健康福祉会館に行き、身体測定をしてもらい、そのまま地元の赤ちゃん仲間と遊ぶ。
途中まで元気だったが、夕方から少しぐずりだした。額に手を当てると熱い。

帰宅後に熱を計ると、39.2度。少しぐったり。痰がからむ咳が可哀そうだった。でもまあまあ元気で、食欲あり、おっぱいも飲み就寝。
そして、翌日7/6(金)から、38度から39度前半の熱と、痰がからむ咳が数日間続いた。
機嫌がそれほど悪くなかったこともあり、近くに散歩に出かけたり、友人に会ったりしていた。


反省点2)・・・発熱&咳がでてる時は、人混み、疲れるような行動は避け、自宅静養べし。
熱があり、咳が出ているのはウイルスと闘っている症状で、悪いことではない。
一生懸命、闘っている赤ちゃんの身体には、闘いに集中させる環境を。

なかなか咳が抜けないのと、熱もすっきり下がらないので、週明け7/9(月)に、さらなる
セカンドオピニオン(サードオピニオン?)を求め、ながさかクリニックにいく。

「6月末に熱が出て、発疹が出て、それが治りましたが、そのあと、また熱と咳が・・・」と早口に説明する私の話を、先生は穏やかに最後まで聞いてくれ、みきおを静かに丁寧に診察し、


曰く、


「今回のは、別のウイルスですよ。保育園行きましたか?ああ、行きましたか。そこで移ったのかもしれないですね。喉が赤いです。今はやっている夏風邪、ヘルパンギーナだと思います」


風邪が治ったと思って、すぐ保育園に連れていったあの時か。
免疫力が弱っているから、そういう時には、また別の風邪をもらってきてしまうようだ。


「まあ、肺炎にもなっていないし、ぜえぜえ咳もそれほどひどくないから、痰をきるお薬と、気管支をひろげるテープ出します。ひどい時にはこれを貼ると楽になると思います」

ほっとした。そして、先生がわたしの話に耳を傾けてくれたのが何よりうれしかった。

その痰をきる薬(ムコダイン)と、ホくナリンテープを2日間ほど使用。
良くなったように思えたので、以降の薬をやめた。

ところが、7/11(水)深夜に、また咳がひどくなり、何度も起きてしまい、つらい表情になってきた。このまま自然治癒は難しいのか・・・。
薬をやめたことが間違っていたかもと反省しつつ、翌朝7/12(木)山口クリニックへ。


代理の先生の所見で、「うーん、咳が苦しそうだし、熱も続いているのが良くないですね。顔色も良くないし、心配だから、レントゲンとりましょう。日医大病院このまま行ってください。いいですね?」

(ええーっ!? そこまで悪くなってるのですか・・・)と、声に出したような出してないような。
月曜には、肺炎にはなっていませんから大丈夫と言われたばかりだったのに。
この3日間の何が間違っていたのか?

日本医科大の多摩永山病院にて、レントゲン、血液検査、尿検査。そしてその合間に水分補給のための点滴を2時間。みきおは血液検査(手の平に注射される)でも、レントゲン(暴れないように、網でしばりつけられる)でも、ンギャー、ンギャーと大泣き。
その後は点滴のおかげもあり、検査結果を待つ間、ぐっすりと寝入る。

検査結果を待つ間、夫にメールで状況説明をしながら、
「私がこの間判断してやってきたこと、どこがどう間違っていたのか・・・」と、この3週間ぐらいのみきおのウイルスとの闘い&看病の日々を振り返っていた。

私自身、何度も起きるみきおにおっぱいしたり抱っこしたりの睡眠不足、左腕や手首ががちがちに凝り固まり、持病の腰痛も悪化したりの疲労困憊。高齢育児はこんなに過酷かと、自身の体力の無さが情けなく、風邪をこじらせたことに大いなる反省モードに頭をずどーん、もたげたまま、検査結果を待つこと2時間。

病院の冷房がやけに強く、トイレも行きたくなり、が、点滴してる赤ん坊を抱っこのまま動けず
(そろそろ限界!おしっこ!!)と看護師に叫ぼうかと思ってたら、先生がすたすたとやってきた。

「血液検査の結果は、問題ないですねー。普通のウイルスによる風邪のようですねー」
「レントゲンも、肺炎にはなっていなくて良かったです。でも、気管支のあたりは白いので、気管支炎にはなってますねー。」

いろいろと説明を受けたが、ともかく、肺炎には至らず、本当に安堵した。
大いなる反省モードのまま、でも、とにかく、治る見通しもつき、ほっとした。

「痰を切る薬、抗生物質、ホクナリンテープで治しましょう。また2日後に来てください」
「わかりました。ありがとうございます。」

この時も担当医とはいろんな話をした。今回はもちろん薬はしっかり飲ませるが、本来はあまり薬を使いたくない、という考えだと伝えると、みきおくんはそのお母さんの希望通りにはいかないかもしれない。気管支が弱い性質だとすると、薬を上手に使った方がいいですと。その気管支の弱い性質を治す方法はないのでしょうか?と問うと、「うーん、無いですね」

対処療法的な薬をずっと使うしかないのか。
この時の医師は体質を改善する方法は無い、と言いきっていた。
首をかしげながらも、でも、今回はこのお医者さんの言うとおりにしようと決め、帰宅。

翌日、7/13(金)に40度の熱が出て、1日、寝ていた。午後に40.4度になったが、うんちも出ており、夕食もいつもよりは少ないが食べた。抗生物質の影響か、うんちは緩くなっていた。
熱もだいぶ下がってきた。

翌7/14(土)午前中、再び日医大に行く。前回とは違う、川上先生という方。
「こんにちはー。みきおくん。どうですか?どれどれ」、と、聴診器をあて、診察してくれた。
「咳も落ちついてきたし、熱の下がり具合も考えると、治っている感じですねえ」

「あの、先生。ここまで風邪をこじらせたのは、何がいけなかったのかなあって考えてたんですが・・・」、、、この先生には話せる、、と思い、反省モードのまま話を切り出したら、すかさず

「お母さん、”こじらせた”などと考えちゃあ、いけないですよー。”こじれた”だけですから。
ね。これはね、お母さんのせいじゃあないから。赤ちゃんはこの時期はこうして風邪をひいて、抗体を作るもんなんですよ。ね。お母さん。最初っから、お母さんも強かったわけじゃないから。みんな赤ちゃんの時に風邪をひいて強くなったんだから、ねー、お母さん」

そうですか?ほんとにそう思っていいのかな。

なんだか、かなり救われた。

「前の先生に、この子は気管支が弱いから、薬に頼らないといけない、的なことを言われたんですが、、、」と言いかけると、またすかさず

「え、そうなの?それはね。お母さん。わからないですよ。こんな小さいうちは、多少はみんな気管支は弱いんですよ。たった1回診察したぐらいじゃ、気管支が弱いなんて、判断できないですよ。
だいじょうぶ、大きくなるにつれて、徐々に強くなるんだから。」

また、さらに救われた。

「医者も人間ですから。うまくコミュニケーションとれる人とそうじゃない人と、いろいろいますからー。お母さん。でもね。薬の問題は、お母さんがしつこく、医者と語るしかないと思いますよ。
どのくらい、どんな症状になるまで飲んだ方がいいのか、とか。その医者はそれなりの診断をして、薬を処方しているんですから」

こういう会話ができるっていうことが重要なのだなと思った。
普段は、なかなかここまで突っ込んで話をすることができない。自分の話や考えを伝える時間が十分にとれない。だから、胸にしまっているいろんな疑問や思い、不安を、自分の中に抱えたまま、
悶々としてしまうのだな。

川上先生には、なんともいえない人間味があった。
吉祥寺の真弓先生はりっぱな名物先生なんだけど、高齢の爺さん先生のせいか、いつも最後まで私の話をさえぎり、説教モードになる。まあこっちが元気な時はいいけど、看病疲れが続くと、それもつらくなる。今回は5人の医者を行脚した。いろんな考えをきき、これもいい経験になった。

長くなったので、そろそろやめよう。もう振り返りには十分。振り返ってたら疲れてきた(笑)

この後、2日間、しっかり薬を飲むと、平熱に下がり、咳が治まってきた。
7/16(祝)顔と上半身に発疹(じんましん?)が出て、心配になり、休日宿直の医者に相談し、抗生物質の副作用かもしれないと伝えた。平熱&咳もほぼ無いと伝えると、やめましょう、と返答。

7/17(火)も平熱、じんましん?も消えた。平熱が4日間。ようやく治った!

本当に嬉しくて、夫のイチロウと、よかったね。やっと元気になった。
明日こそ、保育園に行こうね、と。着替えやおむつを準備して寝たら・・・、
7/18(水)起床後、なんだか熱っぽい。37.8度。まさか、ぶり返した???
用心のため、今回は早めに病院にいくことに。日医大の川上先生を指名。
「お母さん。また別の風邪にかかったみたいですね。喉が赤いね。夏風邪だな」

「えー?またですか。川上先生。あのー、もう3週間以上も、ずっと風邪ひいてるんですけどー」
「だからね。お母さん。赤ちゃんはこうして、どんどん風邪をひくの。これが育児ですよ、お母さん」

もうやめよう。きりがない。
でも、まだ終わらないのだ、、、そのくらい、本当に長い長い風邪の行脚の日々だった。
     
新しい風邪をもらって、また数日後、平熱に戻り、1つタフになり、
また新しい風邪をもらい、、、、もう1つ丈夫になりと。それを繰り返すのが育児だと言われた。


初めてなので、母親の看病疲れも相当であった。
そもそも手抜きの家事が、さらにひどくなり、夕食を作る気力など無くなってきた。
ここんとこ、食事も適当だったせいで体重が減ったようで、やつれ顔を心配されるようになった。

高齢育児は覚悟が必要だ。
赤ん坊はこんなに次から次へと風邪をひく。
あっという間に高熱になる。
それが育児だと、医者に諭された。
それを全身全霊受け止め、看病疲れで母親が倒れてしまってはいけない。

忙しくてもしっかり食べる、ちょとした隙を見て寝る、省ける些事(家事)は手を抜く、
そして、頼れる人には臆せず頼る。
不安や悩みを打ち明け、抱え込まないで、心身ともに健やかを保つ。

高齢妊娠・出産までは、自分自身の一人で完結する範囲の健康管理、生活管理。
出産後の高齢育児は、夫やそのほかの家族や友人、医者やら保育園やら、地元のお母さん仲間などの周りの社会まで含めた上手な巻き込み、上手な巻き込まれ。
43歳の母親業。体力年齢にはやっぱりいかんともしがたいものはあるが、これまでの人生経験、仕事人時代のやりくり上手を思い出し、同じように育児も楽しんで乗り切れる方法があるのではなかろうか。

たかが赤ん坊の発熱でそこまでへこたれるのかしら、悩むのかしら、、と
理解しがたい人もいるだろう。

ここまで読んでくれた人は、育児経験者か、40代のお母さん仲間くらいでしょう。
もし、20代、30代の未婚の女性、子どもがほしいなあ、なんて思ってる方がいたら、
育児の肉体疲労は想像以上。妊娠・出産まではほんの入り口。
40代で生みましょう!とは、大きな声では言えないです。
自身の免疫力が高いうちに、母親になる方が、やはり自然の理にかなっているのだなと
本当に、本当に、この1カ月は思い知らされ、書いておかねばと思った。

そうこうするうちに、日付は7月28日に。誕生から1年が経ちまして。
わが子の寝顔を見ながら、夫のイチロウとお互いのがんばりに労いを。

そして、すやすや寝ているが、みきおはまた熱を出していた。
保育園から帰宅して測ってみると38.5度。
ここのところ、やっと保育園に行けて3日間通ったのだけどね。
また新しい風邪もらったのだね。

それが育児ですよ。お母さんって、お医者さんにも言われたしね。
もう驚かないよ。このくらいじゃ。

2年目からは、新人じゃないんだから、もっと上手にやれるよね。お母さん。