2012年8月27日月曜日

42歳からの子育て・・・生後1年と30日(1歳になったらLet me down.)



「子どもはあっという間に大きくなるよ」とよく言われる。
でも、この1年の赤ん坊の成長、自分の生活のめまぐるしさを振り返ると
とてもとても長い1年だった。

昨年の今頃。里帰り中のサッポロにて、
生後1カ月になるかならないかの赤ん坊への授乳に格闘し、
半ば、マタニティーブルーになりかけていた。

1歳になっても、相変わらずおっぱい好きのみきお。
今や、ほっといても、勝手にわたしのTシャツを押し上げて左右のおっぱいを
交互に好き放題に飲む。
そして、ここ最近の食欲はすごい。
朝から、父親が畑で収穫してくれたばかりのトマトを頬張り、
自家製の生野菜ジュースをごくごく飲み、
ご飯、昨晩の残りのおかずなどもたくさん食べる。

横で私がパンをかじったりすると、「あー!あーあ!」と唸りおねだり。
ご飯も大好きだけど、パンも好きで、これまたよく食べる。

これまではずっとひょろひょろのやせっぽちだったが、
最近はお腹や太ももに肉がついてきた。
ここ1カ月で体重が急増し、9キロ台後半。
力持ちの私ではあるが、長時間の抱っこ、重くなってきた。

1歳までは、Hold me tight(しっかり抱いてほしい)
1歳になったら、Let me down(下におろしてほしい)
6歳小学生になったら、Let me alone.(ひとりにしてほしい)

これは、動物学者のデズモンド・モリスの言葉、だそう。

確かにね。
1歳になったら、伝え歩きも上達してきたので、
振り向くと、うわっ!とびっくりさせられる。
思いがけない早さで動いている。

リビングやキッチンのモノを物色するのが特に好き。どこの赤ちゃんも同じらしい。
だいたい「そこはダメだよ」「汚いよ」「危ないよ」という場所を好むのだ。

ごみ箱、キッチンの扉、レンジ回り、コンセント、電源コード、リモコン。
自分のウンチ付きのオムツが捨ててあるごみ箱もなぜか大好き。
むろん、ウンチの臭いが好きなのではなく、
ワンタッチで蓋が開く仕組みに惹かれているようで、
毎日、必ずその蓋を開けたがる。

「臭いよ!さっき、みきおのお尻から出たうんち!」と言っても
「あー、あー、う!」と近づいて蓋を開けてしまう。
まいどまいど、同じ事を繰り返す。絶対にやめない。
これこそが子どもの才能なのだから、仕方あるまいな。

そんなこんなで、室内には危険がいっぱい(親にとって)
なるべく外出して、自由に動き回れる場所で遊ばせる。
最近はとにかく、暑いから、庭で全裸で歩く練習。
芝生の上なら転んでも痛くない。
小さなプールでの水遊びも大好きで良かった。

確かに。1歳過ぎてから、少し、下に降りてくれるようになってきたかな。

しかし、子どもの独り立ちっていつなのだろう。
そういえば、生後2カ月ごろ、自宅に訪問にきてくれた助産師さんが教えてくれた。

「抱っこぐせ、なんて気にしないで、たくさん抱っこしてあげてくださいね。
愛情たくさん注いでもらった子どもたちほど、ちゃんと自分の足で立ち、
ひとりで歩き始めますからね」・・・

「特に、男の子。親からの愛情をちゃんと吸収してない男の子は大人になっても
独り立ちしないで、親に依存して。ほら、ニートとか、増えてるじゃないですか」

ひげ面の大きな図体した20歳過ぎた息子に、
「ねえ、ママー!」なんて甘ったれた声で後追いされたら・・・、と思うとぞっとする。
高校生になっても一緒の布団で寝てる母親と息子がいるとかいないとか・・・。

今はまだまだ、抱っこ抱っこの時期だから、トイレの中まで追いかけてきても仕方ない。
今こそ、たっぷり抱っこの時期なのだ。
そのうち、歩けるようになったら、今よりもっと、下におろしてほしいと言ってくれるだろうし。
早く、そうなるように、ほら!ほい!みきお。
つたえ歩き。れんしゅう。れんしゅう。