2011年8月28日日曜日

42歳からの子育て・・・生後一ヶ月

8月28日(日)晴れ
今日で樹和(みきお)が生まれて一ヶ月が経った。
東京で離れて暮らしてる夫イチロウに「あっという間だったね!」とメールしたところ、
「オレにはものすごく長くかんじる」と返事。
そうだよね。

8月5日退院後の生活は、
おっぱい→寝る→泣く→おっぱい→寝る→泣く・・・。

これがひたすらに繰り返されている。
それ以外には、おしっこうんちのオムツ交換と、沐浴。
たまに、音楽を聴きながら、抱っこしておしゃべりをする。

つねづね、育児は体力だ、ということを聞いていたけど、
実際に自分が対峙してみると、体力というか、生活サイクルの大転換。
とにかく、赤ちゃん独自の世界、リズムにすべてを合わせて過ごすことになる。
2、3時間おきに泣き、おっぱいをあげる。深夜も含め、24時間体制なのだ。
8月半ばのお盆休み、4日間一緒に過ごしたイチロウは、
「なーは、みきおの奴隷だね」と言った。(”なー”とは、私の呼び名)

みきお様の泣き声とともに起き、おっぱいを差し上げる。
満足するまで、吸い続けるみきお。
その後はすやすやと寝付くまで、抱っこし続ける。
赤ちゃんにも男女の別が明確にあるらしく、
男の赤ちゃんの方が圧倒的に手がかかるらしい。
甘えん坊で、抱っこ好き。
いつまでもおっぱいをくちゅくちゅしていたい男の赤ちゃん。
生後すぐに、男子の特性、すでに主張していることは面白い。

母乳はだいぶ出てきた。が、十分ではないため、ミルクも混合。
ミルクの用意はすっかり母任せ。慢性的な睡眠不足のため、家事一切やらず、
実家にいる間は育児に専念させてもらい、私が母に甘えている。
それでも、この1ヶ月間。落ち着いてパソコンに向かう時間などとれなかった。

深夜2時、5時、、、と泣きぐずり、起こされ、
「はいはい、おっぱいだねー」と言いながら抱っこして、ソファに腰掛け授乳をする。
朝方、眠そうな私を見て、母は必ず「あー。昨夜も起きたの?ご苦労さま」とねぎらう。
食事の時間に、私はうまいぐあいに自由にならない。
寝かしつけた後、一人、食べることが多いのだけど、そんな時、父は言う。
「ちゃんと食べないと、栄養がとれないよ」
そりゃわかってるけど、今はだめなのだよ。こんなに全身ふるわせて泣き叫んで
おっぱいを求めている赤ちゃん、ほっとけないでしょう。

おっぱい活動のたび、東京にいる夫イチロウに、写真とメールで報告する。
深夜2時10分。「みきお泣き。おっぱいTIME!スタートしました」
深夜3時。「みきお、ようやく寝ました。あー食欲がかなり増進してるよ」
深夜5時。「みきお、起きちゃいました。おっぱいTIME!スタートです」
・・・こんなメールの繰り返しだから、またイチロウから返事が来た。

「みきおは神だ。しかし、なーがいないと、みきおは一日も生きられない。
ほ乳類ってそういうことなんだね」

私が奴隷なのか、みきおが神なのか。
生後すぐの赤ちゃんだけでなく、乳幼児を育てることは異空間だとつくづく思う。
今までの仕事人生・経験は何の役にも立たない。
世界中のお母さんはこうしてきたのか、と、感服し、そして
世界中の人はみな、こうして母親の身をけずる日々のおかげで大きくなったということ。
誰もがお母さんから生まれ、育ってきたということ。
このことに驚き、ただ感嘆する。

生後3週間目ぐらいからは、寝てる時間が少なくなり、ひどいときは1時間後に起き、
おっぱいを求めるようになってきた。身体が大きくなり、足ばたばたの力も強くなり、
泣き声もどんどん大きくなる。母乳とミルクの量が足りないのかな?
ミルクを増やした方がいいのかな?と心配になっていた。

8月26日(金)一ヶ月検診。北海道社会保険病院にいく。
出産タイミングが同じお母さん仲間と再会。
赤ちゃんがそれぞれに大きくなっていた。
そして、お母さんたち、みんな睡眠不足と闘い、おっぱいおっぱいの日々を語り合う。
あー、どこも一緒。たいへん、たいへん。

双子ちゃんのお母さんも来ていた。男の赤ちゃん、女の赤ちゃんの双子。
一人でもこんなに苦労。双子なんて信じられない、、。大丈夫?と聞くと、
意外とにこやかだった。
「うん。でも、男の子が手がかかるの。抱っこしてないと泣くの。
女の子はほっといても平気。たくましいよ」

検診結果。母子共に問題なく、順調だった。
みきおの体重は4キロ弱まで増え、身長も4cm弱、伸びた。
1ヶ月で1.2キロ増はすこし増えすぎ、ぐらいの感じらしく、
「このままミルクは増やさず、母乳を増やしていってくださいね」、と小児科の澤田先生。
「なんか、すぐ起きて、おっぱい欲しがるのですが、足りてないのでは?」と聞くと
「いえ、これだけ体重増えてるから十分すぎるぐらいですよ」と言われた。

「はあ・・・」
この時期の赤ちゃんの食欲増進のカーブはすごいらしく、一気にハングリーになる
タイミングなのだそう。引き続き、おっぱいおっぱいで頑張る、ということか。

乳首はすでに一度皮がむけ、ひりひりは通り越し、いくら強く吸われても
もう大丈夫、というか、我慢できる、慣れてきた。
3時間起きに授乳するリズムができてきてるせいか、3時間後には、自然に
乳首から母乳が漏れてくるのだからすごい。
赤ちゃんの泣き声に反応して、母乳がこぼれる、ということもあるらしい。

「わたしって、動物なんだなー」と。つくづく感じる、この1ヶ月。
こんな万年の睡眠不足を耐えられるのも、お母さん特異のホルモン分泌の影響なのだろう。

また次なる1ヶ月で、どんな変化が起こるのか。
大変だけれども、この上なく幸せな、育児という異空間が始まったのだ。
子供が成人するまでならあと20年間!
そのうちのたった1ヶ月の第一歩。
親になる、自分の成長の第一歩でもある。





2 件のコメント:

  1. なこへ
    たまたまここを見つけました、ビックリ!!!そしておめでとう!!!!!
    大変だったでしょう、よくがんばったね。もう体調はだいぶよくなった?
    樹和くんていうんだね。カワイイねー!!!元気いっぱいに育っているね。
    まだしばらく大変だろうけど、みんなに甘えて、赤ちゃんとベッタリ幸せな日々を過ごしてね♪

    返信削除
  2. さえこさん!(せびれちゃん!)
    わあ、久しぶりだねー。偶然にこのブログにいきついてくれたとは…!

    嬉しいです。どうしてるかなあと。
    会いたいなあ。
    連絡先を教えてほしいなあ。

    育児の先輩だしね!

    nagako0919@gmail.com

    ながこより

    返信削除